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チョコレートが心臓病や脳卒中の予防に効果?(2/2ページ)


冠動脈疾患と脳卒中

冠動脈疾患と脳卒中に限ってデータを分析したところ、チョコレートを食べる習慣がまったく無いグループに比べてチョコレート摂取量が最も多いグループでは、冠動脈疾患で入院または死亡するリスクは9%、脳卒中のリスクは22%下がっていました。 CRPを検査した 16,162人に限った分析の数字は、17~18%と19~20%でした。

ミルク・チョコレートでも良い?

チョコレート関係の研究においてミルク・チョコレート(カカオ含有率が低い)は軽んじられる傾向にありますが、今回のデータにおいてダーク・チョコレートよりもミルク・チョコレートの方が食べる人が多かったため、心血管疾患の予防という観点からはミルク・チョコレートも悪くないかもしれません。

研究チームによると、カカオの成分であるフラボノイド以外に、ミルク・チョコレートに含まれている牛乳の成分(カルシウムなど)のうちにも心血管の健康にとって有益なものがある可能性があります。

留意点

今回の研究は観察研究なので、チョコレートを食べるのが心血管疾患のリスクが下がる原因だと断定することはできません。 例えば、心血管疾患のリスクが高い人が不思議とチョコレート嫌いであるために今回のような結果になっている可能性も考えられなくはありません。

さらに、チョコレートの摂取量がアンケート(回答者の記憶)に基づいているため、データの正確さにも難があります。

システマティック・レビュー

この研究ではその一環としてシステマティック・レビュー(過去の複数の類似研究のデータを調査する)も行いました。 レビューに用いられたのは今回の研究を含む9つの研究で、データに含まれる人数は合計で15万8千人ほどでした。

これらのデータでも、チョコレートの摂取量が多い人では心血管疾患になるリスクと心血管疾患で死亡するリスクが低下していました。
結論
研究チームは次のように結論付けています:
「チョコレートの心血管疾患予防効果は今後の臨床試験で確認する必要があるが、既存のデータを見る限り、心血管疾患のリスクが増えることを恐れてチョコレートを避ける必要は無いと思われる」