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チョコレートに心臓病や脳卒中をささやかに予防する効果! (メタ分析)

(2018年8月) "Heart" 誌に掲載されたメタ分析によると、チョコレートに心血管疾患(心臓病や脳卒中)を予防する微妙な効果が期待できるかもしれません。

研究の方法

チョコレートの摂取量と心血管疾患になるリスクとの関係を調べた23の研究(2018年6月6日までに発表されたもの)のデータを分析しました。 データに含まれる人数は合計40万人超、心血管疾患の症例数は3万5千件超でした。

結果

1週間あたりのチョコレートの摂取量が20g増えるごとに心血管疾患全体のリスクが2%低下していました(18の研究のデータに基づく)。 心血管疾患を下位カテゴリーに分けて見ると次のような数字でした:
  1. 心不全: リスク増減なし(5つの研究のデータに基づく)
  2. 心筋梗塞: -2%(3つの研究のデータに基づく)
  3. 冠動脈疾患: -1%(1つの研究のデータに基づく)
  4. 脳卒中全体: -4%(7つの研究のデータに基づく)
  5. 虚血性脳卒中: -5%(4つの研究のデータに基づく)
  6. 出血性脳卒中: -7%(4つの研究のデータに基づく)

ただし、チョコレートを食べる量が多いほど心血管疾患のリスクが下がっていたわけではなく、摂取量が45g/週程度の場合にリスクが最低(-11%)となったのち、摂取量がそれよりも増えるとリスクの低下幅が小さくなってゆきました。

そして摂取量が100g/週を超えると心血管疾患のリスクはもはや低下していませんでした。 チョコレートの摂取量が多いとチョコレートに含まれる糖分の有害性が頭をもたげ始めるのかもしれません。

今回のメタ分析によれば、チョコレートによる心血管疾患リスクの低下幅は、どうあがいてもせいぜい-11%だということになります。