チョコレートと慢性疾患のリスク(メタ分析)

(2019年2月) チョコレート摂取量と慢性疾患のリスクとの関係を調べたメタ分析が "European Journal of Nutrition" に掲載されています。

メタ分析の方法

2018年7月までに発表された前向き研究の中から所定の基準を満たす27の研究を選出し、それらのデータをまとめて分析しました。

27の研究のうち、チョコレート摂取量と総死亡リスクと関係を調べたのは2つ、冠動脈疾患(CHD)リスクとの関係を調べたのは9つ、脳卒中リスクとの関係を調べたのは8つ、心不全リスクとの関係を調べたのは6つ、2型糖尿病リスクとの関係を調べたのも6つ、高血圧リスクとの関係を調べたのは2つ、および大腸がんリスクとの関係を調べたのも2つでした。(合計で27を超えるのは、複数の疾患を調べた研究があるため)

結果

心不全や2型糖尿病のリスクとチョコ摂取量との間には関係がみられませんでしたが、CHD脳卒中に関してはチョコ摂取量が多いとリスクが僅かに低いという関係が見られました。 大腸ガンと高血圧は研究の数が少なすぎてメタ分析できませんでした。

チョコ摂取量が10g/日増えるごとに、CHDリスクは4%および脳卒中リスクは10%低下していました。

ただし、いずれの疾患に関してもメタ分析に用いられた研究の信頼性が「とても低い」または「低い」という判定結果だったので、いずれの疾患についてもチョコレート摂取と慢性疾患のリスクの関係はまだまだ不透明だということになります。