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チョコレートに心臓病・脳卒中・糖尿病を予防する効果

(2017年7月) "Nutrients" 誌に掲載されたメタ分析によると、チョコレートに心臓病・脳卒中・糖尿病を予防する効果が期待できるかもしれません。

メタ分析の方法

2007年から2017年3月末のうちに発表された研究の中からチョコレートを食べる量と心臓病、脳卒中、または糖尿病になるリスクとの関係について調べた14の前向き研究を選出し、それらのデータを分析しました。 データに含まれる人数は合計50万人超、各研究の追跡期間は5~16年間でした。

結果

チョコレートを食べる量が最も少ない場合に比べて最も多い場合には、心臓病(冠動脈疾患)になるリスクが10%、脳卒中になるリスクが16%、糖尿病になるリスクが18%、それぞれ低くなっていました。
チョコレートと心臓病のリスクの関係を調べた研究は6つ、脳卒中は7つ、糖尿病は5つでした。 研究の数が合計で14を超えるのは、心臓病と脳卒中の両方について調べた研究があるためです。

食べすぎると逆効果だったり効果が薄かったり

ただし、糖尿病のリスクに関しては「チョコレートを食べる量が多いほど良い」というわけではありませんでした。 糖尿病のリスクは、チョコレートを食べる量が週に2食分のときに最低(25%のリスク低下)となったのち、摂取量の増加につれて再びリスクが増加し始めていたのです。
(*) 1食分は30g
糖尿病
チョコレート摂取量と糖尿病リスク
冠動脈疾患や脳卒中のリスクにしても、リスク低下の幅が大きいのはチョコレート摂取量が2食分/週あたりまでで、そこからはリスクの下がりっぷりが鈍化していました。
脳卒中
チョコレート摂取量と脳卒中リスク
冠動脈疾患
チョコレート摂取量と冠動脈疾患リスク

解説

心臓病・脳卒中

チョコレート成分である「フラバノール」というフラボノイドの一種に、血圧降下・抗血小板・抗炎症・抗酸化といった心臓や血管の健康にとって有益な作用があるのだと考えられます。

また、チョコレートの成分の1つに「メチルキサンチン」と呼ばれる化合物がありますが、"American Journal of Clinical Nutrition"(2017年)に掲載された研究によると、このメチルキサンチンはフラバノールの効果を強めてくれます。

糖尿病

フラバノールにはインスリン感受性を改善する効果もあるようです。 フラバノールはβ細胞(すい臓にあってインスリンを分泌する)の生存を助けたり、肝細胞においてインスリンのシグナル伝達を助けたりすることによって、この効果を発揮するのではないか考えられています。