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心不全を予防するためにチョコレートを食べるなら週に150gがベスト?

(2017年4月) 武漢大学(中国)の研究チームが行い "Nutrients" 誌に掲載されたメタ分析によると、チョコレートを適度に食べる習慣が心不全の予防につながる可能性があります。

心不全について

心不全とは、心臓の構造や機能に影響する様々な異常の総称です。 心不全になってから時間が経過するうちに、心臓は体が必要とするだけの血液と酸素を送り出せないようになってきます。 心不全は他の心臓病に比べて死亡リスクが高めです。

メタ分析の方法

チョコレート摂取量と心不全になるリスクの関係について調べた5つの追跡研究のデータを分析しました。 データに含まれる人数は合計10万人超でした。

結果

チョコレートを食べる習慣が無い場合に比べて、チョコレートを食べる習慣があるけれども食べる量が1週間あたり350g未満であるという場合には、心不全になるリスクが14%低くなっていました。

チョコレートを食べる量が多い(350g/週以上)場合には、心不全のリスクは低下していませんでした。

さらに分析を進めたところ、チョコレート摂取量が50g~500gの場合には、チョコレートを食べる習慣が無い場合に比べて、心不全リスクが次のように変動していました:
  • 50g/週: -8%
  • 150g/週: -14%
  • 350g/週: -7%(統計学的に有意でない)
  • 500g/週: +7%(統計学的に有意でない)
解説

チョコレートで心不全のリスクが低下するのは、チョコレートが血圧・コレステロール・血管の健康状態などに好影響を及ぼすためだと考えられます。 チョコレートのこうした健康効果は、チョコレートの成分であるポリフェノールに備わる抗炎症作用・抗酸化作用・一酸化窒素合成作用のお陰かもしれません。

チョコレートを大量に食べる場合に心不全のリスクが下がっていなかったのは、チョコレートが高カロリー食品であるためかもしれません。 高カロリー食品であるがゆえの弊害(太るとか、お腹が一杯になるので他の健康的な食品を食べれなくなるなど)がチョコレートの健康効果を相殺してしまったために、チョコレートの摂取量が多いと心不全のリスクが増えも減りもしないというという結果になった可能性があります。

"Nutrition, Metabolism, and Cardiovascular Diseases" 誌(2016年)に掲載されたメタ分析では、チョコレートの摂取量が多くても心不全のリスクは減らないという結果になっていますが、これはチョコレートの摂取量に応じてデータを5つのグループに分けて、摂取量が最大のグループと最少のグループとで比較したためかもしれません(摂取量が最大のグループではチョコレートの摂取量が多過ぎた)。