コレステロールに問題があると前立腺ガンの再発リスクが増加

(2014年10月) "Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention" 誌に掲載されたデューク大学(米国)の研究によると、前立腺ガンの手術を受けた患者の総コレステロールと中性脂肪(トリグリセライド)の値が高い場合には、前立腺ガン再発のリスクが増加する可能性があります。

研究の方法
今回の研究では、根治的前立腺摘除術(前立腺の全体を摘出する手術)を受けた男性843人のデータを分析しました。 男性たちはいずれも、手術前にスタチン(コレステロール低下薬)を飲んでいませんでした。
843人の内訳
843人のうち343人が黒人(スタチンによって前立腺ガン再発リスクが下がらない。 関連記事参照)でした。 コレステロール値に異常があったのは325人で、中性脂肪値に異常があったのは263人。 生化学的再発(PSA 血中値の増加)があったのは293人でした。
結果
中性脂肪値が 150 mg/dL 以上のグループでは、中性脂肪値が正常なグループに比べて前立腺ガン再発のリスクが35%増加していました。

さらに、総コレステロール値が 200 mg/dL 超の場合には、総コレステロール値 10 mg/dL 増えるごとに前立腺ガンの再発リスクが9%増加していました。

一方、善玉の HDLコレステロールが 40 mg/dL 未満の場合には、HDLコレステロールが 10 mg/dL 増加するごとに前立腺ガンの再発が39%減少していました。

類似研究
過去にも今回と同様の研究が行われていますが、それらの結果は一致していません。 2015年3月に "Oncotarget" 誌に掲載されたクイーンズランド大学の研究(マウス実験と生体外実験)によると、高コレステロールの食事によって前立腺ガン腫瘍のリンパ節・肺・骨への転移が助長される可能性があります。