慢性腎不全患者に脳卒中や認知症が多いのは脳への血流減少が原因?

(2015年8月) "Journal of the American Society of Nephrology" に掲載予定であるエラスムス大学(オランダ)の研究によると、慢性腎不全(CKD)患者に脳卒中や認知症が多いのは腎機能が損なわれているのが原因で脳への血流が減少しているためかもしれません。出典: Kidney Impairment Decreases Blood Flow to the Brain, Boosting Risk of Brain Disorders

研究の内容

オランダに住む 2,645人の腎機能と脳への血流に関するデータを調査したところ、腎機能の低下と脳低灌流(脳への血流量の減少)との間に強い相関関係が見られました。 そして、腎機能低下と脳卒中および認知症との間の相関関係が最も強く見られたのは脳低灌流が生じているグループでした。

この結果は心血管疾患の既知のリスク要因を考慮したうえでのものです。 腎臓と脳の関係はCKD患者に限らず見られました。

コメント
研究者は次のように述べています:
「今回の結果により腎疾患と脳疾患の関係を説明できるかもしれません。 腎疾患や脳低灌流を改善することで脳疾患を発症するリスクを減らせるようになる可能性があります」