「最新健康ニュース」のコンテンツを閲覧以外で利用する方は「引用・転載・ネタ探しをするときのルール」をご覧ください。

暗記するときは手を握り締めないほうが良いが、握り締めるなら断然右手

(2013年4月) モンクレア州立大学の研究により、物事を覚えるときに右手を握り、思い出したいときに左手を握るのが良いことが明らかになりました。
Propper RE, McGraw SE, Brunyé TT, Weiss M (2013) Getting a Grip on Memory: Unilateral Hand Clenching Alters Episodic Recall. PLoS ONE 8(4): e62474. doi:10.1371/journal.pone.0062474 (Licensed under CC BY 4.0)
研究の方法
被験者たちに以下の5つのグループに分かれてもらい、72の単語を暗記して、それを後に思い出してもらいました。
  1. (右手) 単語を暗記をする前にも、単語を思い出そうとする前にも右手を90秒間握り締める。
  2. (左手) 単語を暗記をする前にも、単語を思い出そうとする前にも左手を90秒間握り締める。
  3. (左手→右手) 単語を暗記をする前に90秒間左手を握り締め、単語を思い出そうとする前に右手を握り締める。
  4. (右手→左手) 単語を暗記をする前に90秒間右手を握り締め、単語を思い出そうとする前に左手を握り締める。
  5. (握らない) 暗記の前にも、思い出すときにも一切手を握り締めずにいる。
結果

④のグループが暗記テストの成績が他のグループよりも良好でした。 ただし⑤のグループとの差は統計的に有意と言えるほどではありませんでした。

つまり「暗記するときには右手を握り締めるのが良いが、別に握り締めなくてもあんまり違いはありません。 でも、左手を握り締めるくらいなら右手を握り締めたほうがお得ですよ」という感じでしょうか。

各グループの成績
各グループの成績はどの程度違っていたのでしょうか? それらしきグラフがあるので掲載しておきましょう。

Renc/Lrec というのが④のグループに該当すると思われます。 一番成績が悪い(左端)のが②のグループでしょう。 数値で言えば、9.11(グループ④)に対して4.67(グループ②)ですから、けっこうな差がありますね。

参考までに、①のグループのスコアは7.09、③のグループのスコアは5.36、⑤のグループのスコアは7.60です。