(2017年11月) "Indoor Air" 誌に掲載されたアイントホーフェン工科大学(オランダ)の研究によると、換気により室内の2酸化炭素(CO2)の濃度を下げると睡眠の質が向上するかもしれません。
研究の方法
17人の健康な男女に5日間にわたり窓やドア(玄関のドアではなく寝室のドア)を開けたまま、あるいは窓やドアを閉め切って眠ってもらいました。
そして、睡眠の質・CO2濃度・室温・湿度を調べて、窓やドアを開放していた場合と閉め切っていた場合でこれらがどう異なるかを比較しました。
睡眠に関するアンケート調査で主観的な睡眠の質を調べたほか、活動量計や枕の下に設置するセンサーを用いて就寝中の体の動きから客観的な睡眠を質も把握しました。
結果
就寝中のCO2濃度が、窓やドアを閉めていた場合には 1,150ppmだったのに対して、窓やドアを開けていた場合には717ppmでした。 室内の気温は、19.7℃と20.1℃であまり違いがありませんでした。 湿度もほぼ同じでした。
そして、就寝中のCO2濃度が低いと睡眠の質が高く眠りが深いという関係が見られました。