ホッと一息コーヒー・ブレークで健やかな肌に?

(2018年4月) "Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry" 誌に掲載された花王(日本)の研究によると、コーヒーが含有するポリフェノール類に肌のバリア機能(病原体やアレルゲンなど体外の有害なモノの侵入を防ぐ機能)と保湿能力を維持する効果があるかもしれません。
Daiji Kagawa et al. "Ingestion of coffee polyphenols suppresses deterioration of skin barrier function after barrier disruption, concomitant with the modulation of autonomic nervous system activity in healthy subjects."

研究の方法

10人の健康な男性を2つのグループに分けて、コーヒー・ポリフェノール(CPP)を含有する飲料またはCPPを含有しない飲料を4週間にわたり飲み続けてもらいました。

そして、飲料を飲み始めてから3週間目より、ドデシル硫酸ナトリウム(界面活性剤。肌に良くない)を用いて肌のバリア機能を低下させました。

また、心拍変動を調べて自律神経系(交感神経と副交感神経)の状態を把握しました。心拍変動とは、息を吸っているときの心拍数と息を吐いているときの心拍数の差のことです。 精神的なストレスを感じていると心拍変動が低下します。

結果

CPP飲料を飲んだグループでは、肌のバリア機能および皮膚水分量の低下(ドデシル硫酸ナトリウムが引き起こした)が比較的軽微でした。

さらに心拍変動を分析したところ、CPP飲料を飲んだグループは副交感神経系の活性が増大し交感神経系の活性が低下していました(リラックスしていた)。

解説

今回の結果から、CPPが自律神経系に働きかけて肌のバリア機能の低下を防いでいる可能性が考えられます。