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コーヒーに急性膵炎を予防する効果はない

(2016年3月) "British Journal of Nutrition" に掲載されたカロリンスカ研究所(スェーデン)の研究で、コーヒーを飲む習慣があっても胆石が関与しない急性膵炎になるリスクは減らないという結果になりました。

これまでに1つだけ行われている類似研究では、コーヒーを普段からたくさん飲んでいる人は飲酒による急性膵炎が起こりにくいという結果になっています。

膵臓と膵炎

膵臓(すいぞう)は胃の後ろに存在する器官で、①消化酵素を小腸に放出するという機能と、②インスリンおよびグルコガンというエネルギーの利用に関わるホルモンを血中に放出するという機能を有しています。

膵炎とは膵臓に炎症が生じた状態のことです。 膵炎には一過性である急性のものと、何年間にもわたり症状が継続する慢性のものがあります。 急性膵炎は、膵臓が放出する消化酵素が膵臓自体を攻撃することで生じると考えられています。 急性膵炎のリスク要因は胆石(50%)と飲酒(25%)で、症状は腹部中央の痛み・気分の悪さ・下痢などです。

研究の方法

中高年のスェーデン人男女7万7千人ほどを13.5年間ほど追跡調査したデータを用いて、コーヒー飲用量と急性膵炎のリスクとの関係を調べました。 コーヒー飲用量はアンケート調査により調べました。

結果

追跡期間中に発生した非胆石性急性膵炎(膵炎のうち胆石が関与しない急性のもの)の件数は383件(男性246件)でした。

飲酒量に関わらず、コーヒの飲用と非胆石性急性膵炎のリスクとの間に関係は見られませんでした。 コーヒーを普段から飲んでいる人と飲んでいない人とで、非胆石性急性膵炎のリスクに違いが見られなかったのです。

結論
同じような研究が今回でまだ2つ目で、しかも両者で異なる結果となったため、コーヒー飲用と急性膵炎の関係について今後の研究でさらに調べる必要があります。