適量のコーヒーが心血管疾患による死亡リスクを低減するのに有益

(2015年6月) "EuroPRevent 2015" で発表された Institute for Scientific Information on Coffee(*)のレポートによると、コーヒーを毎日適度に飲むのが心血管疾患(心臓病や脳卒中)に起因する死亡のリスク低下に有効かもしれません。
(*) コーヒーと健康の関係についての研究を推進するNPO法人だということですが、おそらくコーヒー業界団体が背後に存在しているでしょう。
レポートの概要
このレポートは過去に発表された複数の研究の結果をまとめたもので、主な内容は次のようなものです:
  • 心血管疾患による死亡リスクはコーヒーを1日に3杯ほど飲む人で最も低くなっており、リスクの低下幅は最大で21%。
  • 2014年に発表された2つのメタ分析によると、心血管疾患のリスクを下げる目的でコーヒーを飲む場合には3~5杯/日がを飲むのが効果的で、飲む量がそれより多くても心血管疾患のリスクは再び増加し始める(U字型のグラフ)。
  • コーヒーを飲む量が2杯未満/日の場合に比べて、コーヒーを毎日3~4杯飲む場合には2型糖尿病を発症するリスクが25%ほど低いという結果になった研究があるが、糖尿病患者では心血管疾患のリスクが増加するため、この研究で示されたコーヒーの糖尿病予防効果も心血管疾患の低下に寄与すると思われる。
  • コーヒーの適切な飲用量は国によって異なる可能性があり、米国人や英国人では3杯/日だが、日本人では2杯/日が適量かもしれない。
コーヒーにより心血管疾患の死亡リスクが下がる理由は不明ですが、コーヒーに備わる抗炎症作用と抗酸化作用のお陰かもしれません。