コーヒーを飲む習慣がある高齢者は心臓病/脳卒中で死亡するリスクが低かった

(2018年8月) "European Journal of Nutrition" に掲載されたスペインの研究で、コーヒーを毎日1杯以上飲む習慣がある高齢者は心血管疾患(心臓病や脳卒中)で死亡するリスクが低いという結果になりました。
L. Torres-Collado et al. "Coffee consumption and mortality from all causes of death, cardiovascular disease and cancer in an elderly Spanish population"

研究の方法

スペインに住む65才以上の男女903人(女性511人)を対象に、コーヒー飲用量などを調べたのち12年間にわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

12年間のうちに403人が死亡しました(40%が心血管疾患で死亡)。 403人のうち12年間の前半の6年間のうちに死んだのは174人でした。

12年間の追跡期間の前半の6年間だけを見ると、コーヒーを毎日1杯以上飲む習慣があるグループはコーヒーをまったく飲まないグループに比べて、心血管疾患で死亡するリスクが62%低下していました。

補足

  • 12年間全体で見ると、コーヒーを毎日1杯以上飲む習慣があると心血管疾患で死亡するリスクが低いという関係が弱まっていました。
  • コーヒーを飲みはするが飲用量が1杯/日未満だというグループでは、コーヒーをまったく飲まないグループとの間に死亡リスクに差が見られませんでした。
  • 総死亡リスクやガンで死亡するリスクとコーヒー飲用習慣との間には関係が見られませんでした。

結論

研究グループは 「コーヒーを飲む習慣がある高齢者は心血管疾患で死亡するリスクが低かった。 今後の研究で今回の結果を確認する必要はあるものの、少なくとも『コーヒーが高齢者にとって安全な飲み物である』とは言えそうだ」 と述べています。