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コーヒーの飲用習慣がある女性では子宮内膜ガンのリスクが低下

(2015年2月) "Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention" 誌に掲載されたインペリアル・カレッジ ロンドン(英国)の研究で、コーヒーの飲用習慣がある女性は子宮内膜ガンになるリスクが低いという結果になりました。

研究の内容

この研究では2つの大規模試験から抽出した女性 2,800人超のデータを用いて、84種類の食品・栄養素の摂取量と子宮内膜ガンのリスクとの関係を調べました。

その結果、一方の試験では1日あたり37オンス(1,100cc程度)のコーヒーを毎日飲んでいる女性では子宮内膜ガンのリスクが18%低下していました。 もう一方の試験でも、26オンス(780cc程度)のコーヒー飲用で同程度のリスク低下が見られました。

コーヒー以外の食品や栄養素(ビタミンやミネラルこのとでしょう)と子宮内膜ガンのリスクとのあいだには、このような関係は見られませんでした。

今回の研究では、カフェイン抜きのコーヒー(デカフ・コーヒー)とカフェインが入った普通のコーヒーとの区別をしなかったため、子宮内膜ガンのリスク低下にとってどちらが有益かは不明です。

解説

過去にも今回と同様の研究が複数行われており、その中には今回と同様の結果になったものも複数存在しますが、最近発表されたいくつかの研究ではコーヒー飲用をしている女性でも子宮内膜ガンのリスクは低下していないという結果になっています。

仮にコーヒーによって子宮内膜ガンのリスクが低下するのだとすれば、その理由はコーヒーによってエストロゲンの体内量が低下するからかもしれません。 米国ガン協会(American Cancer Society)によると、プロゲステロンとエストロゲンの比率においてエストロゲンの比率が高くなると子宮内膜ガンのリスクが増加します。
エストロゲン以外の子宮内膜ガンのリスク要因は、肥満・早発月経(12才より前)・遅発閉経などです。

コーヒーによる子宮内膜ガンのリスク低下の理由として他に考えられるのは、コーヒーに含まれている抗酸化物質です。 抗酸化物質には細胞の損傷を抑制する効果があると考えられています。

チョコレートなどのようにカフェインが含まれている食品であっても、コーヒー以外では子宮内膜ガンのリスク低下が見られなかったことから、コーヒーにおける子宮内膜ガンのリスク低下もカフェインによるものではなさそうです。