コーヒーで緑内障のリスクが増加する可能性

(2012年10月) "Investigative Ophthalmology & Visual Science" に掲載された米国の研究によると、一日にコーヒーを三杯以上飲む人では緑内障のリスクが増加する可能性があります。 特に、カフェイン入りの(つまり、デカフでない普通の)コーヒーが、落屑緑内障というタイプの緑内障と関わっているように思われます。

落屑緑内障では、眼のレンズから剥がれた小さな繊維が眼圧上昇(緑内障の要因)の原因となります。 緑内障になると視力が低下したり失明します。

研究の方法

緑内障を患っていない40才超の男女(女性7,9000人ほど、男性4,1000人ほど)を対象に、コーヒーの摂取量を尋ねたうえで20年超にわたる追跡調査を行い落屑緑内障の発生状況を調べました。

結果

一日に三杯以上コーヒーを飲むグループではコーヒーを全く飲まないグループに比べて、落屑緑内障のリスクが66%増加していました。 このリスク増加は緑内障の家族歴がある女性で顕著でした。

しかし、その他のカフェイン飲食物(コーラ・紅茶・チョコレートなど)では落屑緑内障のリスク増加は認められませんでした。

異論
この研究は結論的でないだけでなく、この研究を強く否定する専門家もいます。 ジョーンズ・ホプキンス大学の眼科の専門家は次のように述べています:
「この研究では研究結果に影響するリスク要因を考慮しようとはしているものの、重要な要因がどれであるのかを研究者がわかっていない。 さらに、結果として出た数字が統計的に有意でない」
別の眼科の医師も「この研究結果を見てコーヒーを飲む量を減らそうとは思わない」と語っています。