コーヒーに肝硬変を予防する効果

(2016年2月) "Alimentary Pharmacology & Therapeutics" 誌に掲載されたサザンプトン大学などによるシステマティック・レビューで、肝硬変の予防にコーヒーが有効であるという結果になりました。

研究の方法

コーヒー飲用と肝硬変の発症リスクとの関係を調べた9つの研究のデータを総合的に分析しました。 9つの研究のうち5つがコホート研究で、4つが症例対照研究(*)でした。

データに含まれる人数は9つの研究の合計で43万人超、肝硬変の発生件数は 1,990件でした。 研究期間はまちまちでしたが、最長のものは20年間にわたり行われました。
(*) 後ろ向き症例対照(ケースコントロール)研究では、すでに病気にかかっている患者のグループと健常者のグループとで調べたい項目について比較します。 これに対して前向きコホート研究では研究開始の時点においては被験者全員が健常者で、その被験者たちを調べたい項目によって複数のグループに分けて一定の期間を追跡調査します。
結果

大部分の研究においてコーヒーを飲む量の多さに応じて肝硬変のリスクが下がっており、9つの研究のトータルでは、コーヒーを1日に2杯飲む場合には肝硬変リスクが44%低いという結果でした。

肝硬変リスクの低下幅は、コホート研究に限った分析では42%、症例対照研究に限った分析では48%、アルコール性の(飲酒を原因とする)肝硬変に限った分析では38%でした。
コーヒーにより肝硬変のリスクが低下する理由はまだわかっていません。