コーヒーが肝臓の健康に有益

(2016年11月) "European Journal of Gastroenterology & Hepatology" に掲載された研究によると、コーヒーを飲む習慣が肝臓の健康にとって有益かもしれません。 コーヒー飲用習慣があると非アルコール性脂肪肝(NAFLD)になるリスクが低く、また、すでにNAFLDになっている患者では肝線維症になるリスクが低いという結果だったのです。

言葉の説明
NAFLD

NAFLDとは肝臓に脂肪球が形成された状態のことで、肝硬変や肝臓ガンの原因となるほか心臓病のリスクが増加する一因ともなります。 脂肪・糖分を多量に含む食事をしていたり太っていたりすると、NAFLDになりやすくなります。

肝線維症

ダメージを受けた肝臓では、肝臓に存在する衛星細胞が損傷を治そうとして線維状タンパク質を生産します。 ところが肝臓に慢性的なストレスがかかっていると、本来局所的であるはずの線維が広がって肝線維症になります。

肝線維症には現在効果的な治療薬が存在しません。既存の治療法は、症状は抑えるだけで肝臓の線維化の進行を止めることはできません。 そして、線維化が進行すると肝硬変になってしまいます。

研究の方法

コーヒーの飲用習慣とNAFLDになるリスクやNAFLDの患者が肝線維症になるリスクとの関係について調べた5つの研究のデータ(人数不明)を分析しました。

結果
NAFLD

コーヒーを飲む習慣がある場合にはコーヒー飲用習慣が無い場合に比べて、NAFLDになるリスクが29%低くなっていました。

肝線維症
コーヒーを飲む習慣があるNAFLD患者はコーヒー飲用習慣が無い患者に比べて、肝線維症になるリスクが30%低くなっていました。