コーヒーの常飲で肝硬変(非ウイルス性)の死亡率が減少

(2014年4月) "Hepatology" 誌に掲載されたシンガポールの研究によると、コーヒーを1日に2~3杯飲むことによって、非ウイルス性肝炎を原因とする肝硬変(非アルコール性脂肪性肝疾患や、メタボ由来の慢性肝臓病などがある人に多い)で死亡するリスクを1/3に減らせる可能性があります。

研究の方法

シンガポールに住む45~74才の中国人 63,275人を対象に聞き取り調査を実施して医療データおよび生活習慣に関するデータを入手し、その後15年間にわたって追跡調査を行いました。 15年間における死亡件数は 14,928人(平均年齢67才)で、そのうちの114件が肝硬変によるものでした。

結果

コーヒーを1日に2~3杯飲むグループでは、コーヒーを日常的に飲まないグループに比べて、肝硬変による死亡率が66%下がっていました。 ただしコーヒーの常飲は、B型肝炎による肝硬変の死亡率には影響していませんでした。

また、お茶(紅茶と緑茶)、果汁ジュース、またはその他のノン・アルコール飲料では、肝硬変による死亡率は下がっていませんでした。 アルコール飲料を過度に飲む人(純粋なアルコール量にして換算して20g/日。ビールであれば4L/日程度)では肝臓疾患による死亡率が増加していましたが、これは従来のデータに合致する結果です。

補足
肝臓に慢性疾患がある患者においてコーヒーが肝臓の損傷を軽減する作用のあることは過去の研究でも示されていますが、ウイルス性の肝硬変と非ウイルス性の肝硬変とでコーヒーが死亡率に及ぼす影響が異なることを示したのは今回の研究が初めてです。