閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

コーヒーを飲む習慣があっても腎臓ガンのリスクは増えない

(2017年9月) バセット医療センター(米国)などの研究チームが行い "Internal Medicine Journal" に掲載されたメタ分析で、コーヒーの飲用習慣は腎臓ガンになるリスクに影響しないという結果になりました。

背景

コーヒーに含まれる抗酸化物質により腎臓ガンのリスクが下がることが期待される一方で、コーヒーの飲用習慣により腎臓ガンのリスクが増える可能性も複数の研究で示されています。 そこで、コーヒーの飲用習慣により腎臓ガンのリスクが増えるのか減るのかを明確にするために、今回のメタ分析が行われました。

メタ分析の方法

コーヒーを飲む習慣(毎日少なくとも1杯)の有無と腎細胞ガン(*)になるリスクとの関係を調べ 2016年12月までに発表された研究の中から所定の条件を満たす22の観察研究を選出し、それらのデータを統合的に分析しました。
(*) 最も一般的なタイプの腎臓ガン。

結果

データ全体の分析でも男女別の分析でも、コーヒー飲用習慣と腎細胞ガンのリスクのあいだに統計学的に有意な関係が見られませんでした。

解説

少なくとも、コーヒー飲用習慣によって腎臓ガンのリスクが増加する恐れはなさそうです。

男性では、統計学的な有意性がなかったとは言え13%のリスク低下で、95%CIも0.72~1.04ともう少しで有意であったため、今後の研究しだいでは「コーヒー飲用習慣に腎臓ガンのリスクを下げる効果が期待できる」とみなされるようになる可能性もあります。

関連研究

"Cancer Causes & Control" 誌に掲載されたメイヨー・クリニックの研究(2017年の研究なので今回のメタ分析には使用されていない)では、腎細胞ガンの患者 1,001人と腎細胞ガンではない男女669人を調査して、カフェインを含有する普通のコーヒーを飲む習慣があると腎臓ガンのリスクが26%低下するものの、カフェインを除去したコーヒー(デカフ・コーヒー)を飲む習慣があると腎臓ガンの一種である腎明(淡明)細胞ガン(*)のリスクが80%増加するという結果になっています。
(*) 米国立衛生研究所(NIH)によると、腎臓ガン全体の92%(腎細胞ガンの92%ではない)が腎明細胞ガン。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.