Song-Yi Park et al. "Prospective study of coffee consumption and cancer incidence in non-white populations"
研究の方法
米国のハワイやロサンゼルスに住む黒人・ハワイ原住民・日系米国人・ラテン系米国人・白人を対象に、コーヒー飲用量を尋ねたのち平均で15.3年間にわたり16種類のガンの発生状況を追跡調査しました。
結果
追跡期間中に3万4千件のガンが発生しました。
一部のガンでは、コーヒーを4杯/日以上飲む習慣がある場合に次のように発症リスクが低下していました:- 肝臓ガン: -43%
- 卵巣ガン: -67%
- 甲状腺ガン: -56%
- メラノーマ(皮膚ガン): -28%
- 子宮内膜ガン: -69%(BMIが30を超える肥満女性に限る)
どの人種でもコーヒー飲用習慣とガン発症リスクとの関係は同じようなものでした。
カフェインを含有する(普通の)コーヒーとカフェインを除外したデカフ・コーヒーとにデータを分けて分析すると、「飲用習慣があるとガンになるリスクが低い」という関係は主に、カフェインを含有するコーヒーで見られました。