コーヒーで口腔/咽頭ガンによる死亡リスクが減少

(2012年12月) コーヒーに糖尿病・心臓疾患・認知症になるリスクを下げる効果があることが過去の研究で示唆されていますが、"American Journal of Epidemiology" に掲載された米国の研究で、コーヒーには口腔または咽頭のガンで死ぬリスクを下げる効果もあるという結果が出ています。

研究の方法

Cancer Prevention Study II というデータベースに含まれる男女96万人以上のデータを用いて、普通のコーヒー・カフェイン抜きのコーヒー(デカフ)・紅茶の摂取量と、致命的な口腔/咽頭ガンのリスクとの関係を調査しました。

結果

96万人ほどのうち26年間のあいだに口腔/咽頭ガンで死亡したのは868人でした(期間開始の時点ではガンの人はいませんでした)。

カフェイン入りのコーヒーを1日に4杯超飲むグループでは、口腔/咽頭ガンで死亡するリスクが49%(性別・喫煙習慣・飲酒習慣を考慮した後の数字)下がっていました。

デカフのコーヒーでも、一日に二杯を超えて飲む人では口腔/咽頭ガンのリスクが下がっていましたが、カフェイン入りのコーヒーほど違いは顕著ではありませんでした。 紅茶では、口腔/咽頭ガンによる死亡リスクの減少は見られませんでした。

解説

研究者によると、コーヒーには抗酸化物質、ポリフェノール、およびその他生物学的な活性を有する化合物が含まれており、これらにガンの発生や進行を抑える効果のある可能性があります。

この研究に関する専門家(今回の研究に参加していない)のコメントは次の二点です:
  • この研究は口腔/咽頭ガンの死亡リスクについてのものであって、そもそも口腔/咽頭ガンにかかるリスクについてのものではない。
  • 口腔/咽頭ガンはヒト・パピローマウイルス(HPV)が原因となることも多いが、この研究ではHPVを要因として考慮していない。