コーヒーはやはり健康的な飲み物だった。 ただし妊娠中には注意が必要

(2017年11月) "*The BMJ*" に掲載されたアンブレラ・レビューによると、コーヒーはやはり健康に良いようです。

アンブレラ・レビューとは

アンブレラ・レビューとは、複数のメタ分析やシステマティック・レビューのデータを統合的に分析して、その結果をまとめたものです。

メタ分析やシステマティック・レビューというのが複数の研究のデータを統合的に分析した結果をまとめたものなので、アンブレラ・レビューはメタ分析のメタ分析、あるいはレビューのレビューということになります。

アンブレラ・レビューの登場は比較的最近で、その背景には、大量のデータを効率的に利用するために生まれたシステマティック・レビューやメタ分析でさえも量が増えてきて利用が大変になったという事情があります。 2010年に "PLOS Medicine" に発表されたレポートでは、1日あたり11ものシステマティック・レビューが毎日発表されていると推算されています。

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レビューの概要

コーヒーと健康の関係について調べた200以上のメタ分析のデータを分析したところ、コーヒーの飲用は健康にとってデメリットよりもメリットが大きいという結果になりました。 ただし妊娠中にはコーヒーの飲み過ぎに注意が必要です。

メリット

コーヒーの飲用量は3~4杯/日程度が最適であるようで、この飲用量のときにはコーヒーを飲む習慣が無い場合に比べて、総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク)が-17%、心血管疾患(心臓病や脳卒中)になるリスクが-15%、および心血管疾患で死亡するリスクが-19%でした。

コーヒーの飲用量が最大のグループと最少のグループを比較した分析では、飲用量が多いグループは少ないグループに比べてガンになるリスクが18%低いという結果となりました。

上記以外でもコーヒーは、神経変性疾患・代謝疾患・肝臓疾患の予防にも有効であると思われます。

デメリット

ただし妊婦の場合には、コーヒーの飲用量が多いグループは少ないグループに比べて、低体重児出産・早産・流産・死産のリスクが高くなっていました。 また女性に限り、コーヒーを飲む量が多いと骨折のリスクが増加していました。

妊娠中に許容されるカフェイン摂取量は?

2017年5月に発表されたシステマティック・レビューでは、健康な妊婦の場合、カフェイン摂取量が1日あたり300mg以下であれば胎児の発達や、死産・流産・早産・出生時低体重のリスクに悪影響を及ぼさないだろうという結果になっています。