認知機能に障害があると慢性痛の存在を周囲に上手く伝えられないことも

(2016年6月) コペンハーゲンで開催された "Congress of the European Academy of Neurology" で発表されたスロベニア(*)の研究によると、認知症患者などのように認知機能に障害がある人は、周囲の人に気付かれないまま密かに慢性痛に苦しんでいることが少なくありません。
(*) 旧ユーゴスラビア連邦から独立した共和国。
研究の方法

平均年齢65才の糖尿病患者452人を調査しました。 452人のうち199人(44%)が認知機能に障害を抱えていました。

結果
56人(12%)の患者が手足の慢性痛(*)に苦しんでいました。 56人のうち39人は認知機能が正常でした。 認知機能障害がある患者や認知症と診断された患者では、手足の痛みを明瞭に伝えられていないケースが多数でした。
(*) 糖尿病の合併症としてよく見られる症状。
コメント
研究者は次のように述べています:
「認知機能に障害が生じている人に関しては、単に痛みの有無を尋ねるだけでなく、痛みの有無を積極的に検査する必要があります」