閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

ひき始めの風邪は運動で治る

風邪をひいているときには運動をしたくないものです。 そして、体が風邪のウイルスによってストレスを受けているときには、運動によりストレスを増やすべきでないケースが多いのも事実です。

しかし、風邪の程度によっては、軽度~中程度の激しさの運動をしたほうが体調が良くなることがあります。 つまり、風邪のひき始めの時点で風邪を治すことも出来るというわけです。

風邪をひいているときに運動をするべきか否かの判断は、首を基準にして行います。 すなわち、風邪の症状が鼻詰まりや、鼻水、咳など首から上にだけ生じている場合には、運動で汗をかくことで風邪の症状が改善される可能性があります。 逆に、吐き気や嘔吐などの症状が出ているときには運動は禁物です。
「首から上」というのは、喉や鼻など呼吸器のうち体の入り口に近い部分に風邪の症状が限定されている場合ということです。 胃腸や肺にまで症状が出ている場合には、運動は禁物です。

風邪の引き始めには有酸素運動が良い

風邪の引き始めには、有酸素運動が有効です。 有酸素運動とは、息を止めて重い物を持ち上げるウェイト・トレーニングなどの無酸素運動に対して、激しい呼吸をしながら行う運動のことです。

鼻詰まりや咳などで気分が良くないときに運動をする気にはなれないかもしれませんが、ウォーキングや、ジョギングエアロビクスなどの有酸素運動を行えば、鼻詰まりなどすぐに解消されます。 日頃からジョギングしている人であれば、少し風邪気味くらいのときにはジョギングをしたほうが体調が良くなります。 ただし、ペースは体調に応じて加減しましょう。

家の外に出て運動をするのでなくても、ダンス・ミュージックをかけてお掃除をするなどでも良い運動になります。 ダンス・ミュージックを50分間聴いているだけでコルチゾールというストレス関係のホルモンが減少して、風邪に効く抗体の体内量が増加し、免疫力が向上するという結果になった研究もあります。

風邪気味のときに最適な運動

個人的には、風邪のひき始めには水泳が最適だと思います。 冬に水泳と言っても寒中水泳というわけではなく、室内の温水プールです。 風邪をひきかけた時に温水プールに行って体調が回復したことが何度かあります。 暖かくて湿度も高い室内プールで有酸素運動を行える水泳は、風邪をひきかけている体には最適ではないでしょうか。

温水プールで霜焼けが治ったこともあります。 スポーツクラブが休業する年末年始のあいだに霜焼けが出来ていたのが、年明けに温水プールで泳いだら、泳いだその日のうちに霜焼けが治っていました。

風邪気味のときに避けるべき運動

激しい運動

有酸素運動であればどれでも風邪に対して有効であるわけではなく、例外もあります。 例えばマラソン(やマラソンの練習)のような激しい運動です。 運動習慣には免疫系を刺激して体の健康を保つ効果がありますが、オーバー・トレーニングによる肉体の酷使は逆に免疫系に負担をかけることになります。

"Journal of Applied Sciences" に 2007年に掲載された研究によると、長時間(1.5時間以上)にわたって運動を継続してから24時間は、免疫系が弱体化している可能性があります。

激しい運動によるオーバー・トレーニングが原因で免疫系が弱り、そのために風邪をひいたかもしれないのに、そこでまた激しい運動をすると、すでに風邪のウイルスと闘うので手一杯の免疫系に、さらに負担をかけることになるというわけですね。

チームスポーツ

バスケットボールやアメフト、サッカーなどのチームスポーツも、風邪をひいているときには避けたほうが良いでしょう。 他のプレーヤーに病気を移してしまう可能性があります。

寒い屋外での運動

風邪をひいているときには、寒い屋外で行うスキースノーボードなどのスポーツも避けるべきです。 といっても、寒さ自体がダメだからではありません。 上着を着ていないとか、汗をかいて濡れた髪の毛のままでいるという程度の寒さのせいで免疫系の機能が低下して風邪がひどくなることはありません。

ではなぜ寒い屋外がダメなのかというと、冷たく乾燥した空気によって気道が刺激されるために、鼻水や咳がひどくなるからです。 したがって、自転車も鼻水や咳などの症状がひどいときには望ましくないと言えるでしょう。

無酸素運動

風邪の引き始めにはウェイト・トレーニングなどの無酸素運動も好ましくありません。 重い物を持ち上げるのに必要な筋肉の緊張によって、鼻詰まりや頭痛がひどくなります。 さらに、風邪をひいているときには筋力が落ちている可能性が高いので、いつもの調子で持ち上げようとして思わぬ事故になるかもしれません。

また、ウェイト・トレーニングはジムやスポーツクラブなどの施設で行うケースが多いと思いますが、そういう場合にはチームスポーツと同様に、器具を介して他人に風邪を移してしまう危険もあります。 特に、インフルエンザに感染している場合には、そういった施設の利用は禁物です。