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冬季の室温とウェスト・サイズの関係

(2016年4月) 米国ボストンで開催中の「第98回内分泌学会」で発表された奈良県立医科大学の研究で、冬季に低い室温で過ごす高齢者の方がウェストが細いという結果になりました。出典: Lower Home Temperature in Winter Is Associated with Lower Waist Measurement

研究の方法
日中を室内で過ごす日本人高齢者 1,103人(平均年齢72才。約47%が男性)のウェストのサイズを 2010~2014年にかけて毎年、冬季の始め(10月)と終わり(4月)に調べました。
腹部脂肪の量が反映されるウェストのサイズは、糖尿病と心臓病のリスクを判断する材料として用いることができます。

そして、毎年の冬季に高齢者たちの日中の室温の気温の変化を10分ごとに調べ、日中の室内の平均気温に応じてデータを4つのグループに区分しました。

方法

室外の平均気温は8.7℃でした。 室内の平均気温が最も高かった(20℃以上)64人のグループの平均ウェスト・サイズが84.9cmだったのに対して、室内の平均気温が最も低かった(10℃以下)164人のグループの平均ウェスト・サイズは81.3cmでした。

両グループのウェスト・サイズの差は統計学的にも有意で、この有意性は年齢・性別・運動量・カロリー摂取量・社会経済的状態(収入・職業・学歴など)などの要因を考慮しても消滅しませんでした。
解説
室温が低いとウェストが細くなるのは褐色脂肪のお陰だと考えられます。 褐色脂肪はカロリーを蓄える白色脂肪とは逆にカロリーを消費して熱を生み出しますが、この褐色脂肪は寒さにより活性化します。