飲むコラーゲンで肌の弾力が回復。 特に50歳以上の女性で

(2013年9月) "Skin Pharmacology and Physiology" 誌に掲載された研究(臨床試験)によると、コラーゲン加水分解物(商品名: Verisol)を1日あたり2.5gあるいは5g服用すると一ヶ月で皮膚の弾力が増加します。

(皮膚に)局所的に塗布するコラーゲンと違って、コラーゲンを加水分解物を経口で(口から)服用すると、特に50歳以上の女性において、長期的な肌への効果が得られるようなのです。

ただし、研究者によると、(宣伝臭がしますが)今回の臨床試験の結果は Verisol という商品ならではのもので、コラーゲン加水分解物なら何でも良いわけではありません。

Verisol を製造している Gelita社の担当者は次のように述べています:
生物活性を有するコラーゲン・ペプチドは、「真皮」という皮膚の深層に作用します。 真皮からコラーゲンが失われるのが肌の老化の要因の1つですから、(臨床試験において)Verisol が50歳以降の女性で効果的だったのです。
研究の方法

この研究では、35~55歳の女性69人を募集して、プラシーボを用いた二重盲検法による臨床試験を行いました。 69人を3つのグループに分けて、①Verisol を5g、②Verisol を2.5g、③プラシーボのいずれかを服用してもらいました。

結果
結果は次の通りです:
  • 4週間後および8週間後の時点で、Verisol を服用した①と②のグループの両方において、プラシーボを服用した③のグループと比べて肌の弾力性の改善が見られた。
  • ①のグループと②のグループとの間で統計学的に有意な差は見られなかった。
  • Verisol によるコラーゲン補充の効果は50歳以上の女性で顕著に現れていた。
  • Verisol の服用を止めてから4週間後にも Verisol の効果が残っていた。
  • Verisol の服用によって保湿が11~14%、皮膚蒸発が6~7%(skin evaporation)改善したが、これらは統計学的に意味がある数字ではない。
生体外実験

今回の研究の一環として行われたコラーゲンを生産する皮膚細胞(繊維芽細胞)を用いた生体外実験では、Verisol に皮膚の細胞外基質の高分子(skin extracellular matrix macromolecules)の発現を促進する効果のある可能性が示されました。

繊維芽細胞を培養したものに、コラーゲン・ペプチド(Verisol のことでしょう)を投与したところ、I型コラーゲンの発現と、ビグリカンや、デコリン(コラーゲン線維形成に関与)、ベルシカンなどのプロテオグリカン類(タンパクと多糖類の一種であるグリコサミノグリカンの両方を含む分子。軟骨などの成分)の発現が増加したのです。

補足
研究者は次のように述べています:
コラーゲン加水分解物(Verisol)で肌の弾力性が回復するのは、どうやら皮膚の基質高分子の生合成が増加するからであるようです。 この点については今後の研究が必要です。
今回の研究では、Gelita 社の商品である Verisol を用いましたが、主任研究者によると、Gelita 社からの資金提供は受けていないそうです。