結腸ガンは女性に少ないのではなく男性に多い?

(2014年12月) 結腸ガンは女性に少ない病気で、それはエストロゲンという女性ホルモンのお陰なのだろうとこれまで考えられてきましたが、"Proceedings of the National Academy of Sciences" に掲載されたミズーリ大学コロンビア校の研究によると、結腸ガンは女性に少ないのではなく男性に多いのだと思われます。
大腸=結腸&直腸&盲腸
研究の概要

マウス実験で、男性ホルモンであるテストステロンによって結腸ガン腫瘍の形成が促進されている可能性が示されました。 雄マウスの一群を用いた実験で、テストステロンを除去すると結腸ガンの発生率が劇的に減少し、テストステロンを再導入すると発生率が元に戻ることが確認されました。

解説

「テストステロンが結腸ガンのリスク要因である」という研究グループの考えは、テストステロンの量が相対的に増加する閉経後の女性で結腸ガンが増加するという事実によっても裏づけられます。

研究者は次のように述べています:

「テストステロンは男性ホルモンですが女性の体内にもいくらかは存在します。 しかしながら、その量はエストロゲンなどの女性ホルモンに比べて随分と少ないのが普通です。

ところが、閉経を迎えた女性では女性ホルモンが減少するために、女性ホルモンの量とテストステロンの量の比率において、テストステロンの比率が高くなります。

そして、このテストステロンの比率が高くなり始める時期と結腸ガンのリスクが増加し始める時期がちょうど一致するのです」