男性よりも女性のほうが脳震盪の症状が多く、そして長引く

(2013年11月) 脳震盪を起こした後の記憶力などの障害においては男性よりも女性のほうがひどい傾向にあることが複数の研究で示されていますが、"American Journal of Sports Medicine" に掲載された研究でも、男性よりも女性のほうが、①脳震盪の症状が多く、②症状からの回復にかかる時間も長い傾向にあるという結果になりました。

この研究では、脳震盪を起こした高校~大学生のサッカー選手95人(男性39人、女性56人)が脳震盪を起こしてから8日後に学習能力、記憶力、反応速度、および身体的な症状を計測し、サッカーのシーズンが始まる前に計測していたデータと比較しました。 主な結果は次の通りです:
  • 男女共に、体の痛みや気分(憂鬱や不安感でしょうか?)の変化はさほどではなかった。
  • 視覚的記憶力において、男性の平均がシーズン開始前の77%であったのに対して、女性では69%だった。
  • 思考力と記憶力は、男女間で(脳震盪による影響に)違いがなかった。
  • 男性よりも女性のほうが、脳震盪後の症状の数が多かった。(選手本人の報告による)
  • (脳震盪後に)偏頭痛や睡眠障害が生じる割合において、女性は男性の2倍以上だった。
2012に発表された別の研究(リンク先は英語)では、脳震盪による神経認知機能(視覚的記憶力を含む?)への影響において、男女間の差が一切無いという結果になっています。 女性のほうが脳震盪の症状の数が多いという点では、今回の研究と一致しています。