慢性的な便秘はヘルペス感染が原因であることも?

(2016年6月) ヘルペス・ウイルスに感染している人に不思議と便秘や尿閉(*)が生じることが知られていますが、"Cell Host & Microbe" 誌に掲載されたイェール大学の研究により、そのメカニズムがわかりました。
(*) オシッコをしたいのに尿が出ない状態。
研究の方法

単純ヘルペスウイルス1型に感染しているマウスを用いた実験を行いました。

結果

性器から脊髄にまで広がったヘルペス・ウイルスが、さらに結腸の神経細胞にまで広がって神経細胞を死滅させていました。 このようにして結腸壁の神経細胞に生じたダメージのために、食べた物が消化管内を移動するのが妨げられて便秘になっていたのです。

解説

原因不明の慢性的な便秘を抱えている人の結腸の神経細胞からは、ヘルペス・ウイルス科に属するエプスタイン‐バー・ウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、サイトメガロ・ウイルスなども検出されています。

マウスとヒトとではヘルペス・ウイルスの影響が異なる点もありますが、慢性的な胃腸症状の原因が不明な場合には、ウイルス感染を疑ってみる必要があるかもしれません。