動物性食品の摂取量と心臓病のリスク

(2019年4月) "Circulation" 誌に掲載された欧州の研究で、動物性食品の摂取量と心臓病のリスクの関係が調査されています。

研究の方法

欧州9ヶ国に住む男女41万人を対象に、アンケート調査で過去24時間の食生活を尋ねたのち平均12.6年間にわたり虚血性心疾患(IHD)の発生状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に 7,198人が心筋梗塞になったり虚血性心疾患で死亡したりしました。

主な結果は次の通りです:
  1. 赤身肉や加工肉の摂取量が100g/日増えるごとにIHDのリスクが19%増加していた。 追跡開始から最初の4年間を除いて分析すると、この数字は25%となった。
  2. ヨーグルト・チーズ・卵の摂取量がそれぞれ100g・30g・20g/日増えるごとにIHDのリスクが、それぞれ7%・8%・7%低下していた。 ただしヨーグルトと卵については、追跡開始から最初の4年間を除いて分析すると統計学的な有意性が失われた。
  3. 鶏肉・魚・牛乳の摂取量とIHDリスクとの間に関係は見られなかった。
  4. 赤身肉や加工肉の摂取量が多いと非HDLコレステロール血中濃度や収縮期(最高)血圧が高いという関係が見られた。(コレステロール値や血圧は41万人全員を調べたわけではない)
  5. チーズの摂取量が多と非HDLコレステロール血中濃度が低かった。

結論

ヨーグルトや卵については、摂取量が多いためにIHDリスクが下がっていたのではなくIHDリスクが低い人で摂取量が増えていた可能性もあります。

赤身肉・加工肉・チーズに関してもIHDリスクとの因果関係が明確ではありませんが、コレステロール値や血圧に関する結果と合致していることから、摂取量がコレステロール値や血圧を介してIHDリスクに影響している可能性が考えられます。