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コンタクトレンズのケースが汚染されやすい取り扱い習慣

(2015年2月) "Optometry and Vision Science" 誌に掲載されたニュー・サウスウェールズ大学(オーストラリア)の研究で、コンタクトレンズのケースが汚染されやすい衛生習慣が明らかにされています。

レンズ・ケースが汚染されていると、眼の感染症にかかるリスクが増加します。 研究者は次のように述べています:
「コンタクトレンズの消毒においてレンズ・ケースは重要な役割を果たしますが、レンズ・ケースのメンテナンスが適切に行われていないと、レンズ・ケース自体が微生物に汚染されることがあります」
研究の方法

この研究ではコンタクトレンズ使用者119人(18~69才。 70%が女性)を対象に、コンタクトレンズの取り扱い習慣に関するアンケートを実施し、さらに、使用しているレンズ・ケースを提出してもらってケースの微生物に汚染されていないかどうかを検査しました。

結果

レンズ・ケースが細菌または真菌(カビ)に汚染されている率は66%でした。 汚染されているケースの40%近くからは、複数の細菌または真菌が検出されました。

検出されたのは、角膜浸潤(infiltrates)という軽度の角膜感染症の原因菌が大部分でしたが、角膜炎という深刻な感染症の原因菌に汚染されているケースも1%存在しました。

レンズ・ケースが汚染されがちな取り扱い習慣は次のようなものでした:
  • コンタクト・レンズを扱う前に石鹸で手を洗わない。 石鹸で手を洗う習慣がある人のレンズ・ケースは、水だけで手を洗う人や手を洗わない人のケースに比べて、汚染率が低かった。
  • レンズ・ケースを十分に乾かさない。 提出時に十分に乾燥していなかったケースは汚染率が高かった。
  • レンズ・ケースと消毒液(*)が合ってない。 レンズ・ケースと消毒液とでメーカーが異なる場合には汚染率が高くなっていた。
(*) 消毒液 - disinfecting solution。 SEED社のサイトによると消毒液はソフト・コンタクトレンズでしか使わないそうですが、"disinfecting solution" を「洗浄液」と訳すのは無理がありそうなので「消毒液」としました。 コンタクトレンズの種類(ハードかソフトか)については、ソース記事中で言及されていません。

また、コンタクト・レンズの使用歴が2年以上という人でも、レンズ・ケースの汚染率が高くなっていました。 コンタクト・レンズの使用に慣れると衛生週間がおろそかになるためだと思われます。

研究者は以下の衛生習慣を続けることを推奨しています:
  • 石鹸も使って手洗いする。
  • レンズ・ケースを十分に自然乾燥させる。
  • レンズ・ケースと消毒液のメーカーを揃える。
  • 少なくとも、消毒液が一本空になって新しく購入するタイミングで、レンズ・ケースも新しいものに交換する。
  • レンズ・ケースを乾かすときには、開口部を下に向けて置く。
  • レンズ・ケースを(清潔な手で)こすり洗いする。