コンタクト・レンズの付け心地が悪いときには、レンズやケア用品を別の製品に変更すると50%の確率で症状が改善される

(2013年5月) "Optometry and Vision Science" 誌に掲載されたニュー・サウスウェールズ大学(オーストラリア)の研究によると、コンタクト・レンズの付け心地が悪い場合には、別の種類のコンタクト・レンズに変えるか、またはレンズ・ケア用品を別のものに変える、あるいはこの両方を同時に実行すると良いようです。

研究の方法

この研究では、(特に一日の終わり頃に)コンタクト・レンズを付けていることによる目の不快感のある人たち24人(以下「悩グループ」)と、コンタクト・レンズを使用しているがそのような症状の無い人たち13人(以下「快グループ」)に、コンタクト・レンズとレンズ・ケア用品の2種類の組み合わせを試用してもらいました。

この2種類の組み合わせというのは、過去の研究で、最適(一日の終わりごろにも不快感が生じない)とされたコンタクト・レンズとレンズ・ケア用品の組み合わせ(コンビ1)と、最悪とされた組み合わせ(コンビ2)です。

2つのグループに、コンビ1とコンビ2の各々を8日間ずつ試用させ、どちらが付け心地が良かったかを評価してもらいました。 いずれのグループも、コンビ1とコンビ2のどちらが過去の研究で良い評価を得たのかは知らされていませんでした。

結果

合計16日間の試用の結果結果、悩グループはコンビ1がコンビ2より快適だったと評価しました。着用を始めて8時間の時点での眼の快適さを10点満点で評価してもらったところ、コンビ1が7.7点であったのに対して、コンビ2では7.1点だったのです。 悩グループは、ドライアイや装着感(レンズを付けていることを感じさせない)に関してもコンビ1のほうが優れていると評価しました。

その一方で、快グループの面々による評価では、コンビ1とコンビ2に有意な差がありませんでした。 最適のはずの組み合わせでも、最悪のはずの組み合わせでも評価が大差なかったのです。

解説

コンタクト・レンズの使用による眼の不快感は珍しいものではなく、コンタクト・レンズ使用率の低さの一因であるとも考えられています。 研究者によると、コンタクト・レンズによる眼の不快感は主に、レンズの性質や、レンズの汚れ、レンズのクリーニングに使用する溶液の性質が原因です。

眼の専門家は、コンタクト・レンズ、レンズ・ケア用品、あるいはこれら両方を別の製品に変更することで、レンズによる眼の不快感を解消しようとしますが、このようなやり方が有効であるのかどうか、いま1つはっきりしていませんでした。

その理由の1つとして、コンタクト・レンズの快適さの比較対象が、レンズを付けていない場合であることが挙げられますが、今回の研究では、コンタクト・レンズを装着しているケース同士(コンビ1とコンビ2)を比較することで、コンタクト・レンズ装着時の「妥当な」快適さを評価することを狙いました。