血液透析用の透析液の温度を少し下げるだけで脳へのダメージを防げる

(2014年9月) 血液透析(人工透析)は多くの腎臓病患者にとって欠くことのできないものですが、血圧が急激に変化するために脳に(心臓にも)ダメージが生じます。

しかし、"Journal of the American Society of Nephrology" に掲載予定のノッティンガム大学(英国)の研究によると、透析に用いる液体(透析液)を冷やすだけで、脳へのダメージを防ぐことが出来そうです。

この研究では、新たに血液透析を開始する患者73人を2つのグループに分けて、一方のグループには体温と同じ温度の透析液を、そしてもう一方のグループには体温よりも0.5℃低い温度の透析液を用いてもらいました。 期間は1年間。

その結果、(普通の温度の透析液を用いた)透析では血圧が不安定になるために、脳の白質の損傷が進行しましたが、体温よりも0.5℃低い温度の透析液を用いた透析患者では、このような損傷が全く生じていませんでした。

研究者によると、この方法は簡単に実行できるうえに安全です。