運動にCOPD患者の入院リスクを下げる効果②

運動習慣で再入院のリスクが低下

(2014年4月) "Annals of the American Thoracic Society" に掲載された Kaiser Permanente の研究で、運動習慣のあるCOPD患者はCOPDで一度入院してから30日以内に再入院するリスクが減少するという結果になりました。

研究の方法

Kaiser Permanente にCOPDで入院した患者 6,042人(40歳以上。68%が白人。アジア/太平洋系は4%。 男女比は COPD患者全体の男女比と同程度)を運動量に応じて3つのグループに分類して分析しました。 運動量に関する患者のデータ(患者の自己申告による)は、通院時に血圧などのデータと同時に(COPDで入院する以前に)収集しました。

結果

運動習慣が無いグループに比べて、中~高強度の運動量が150分/週以上のグループでは34%、週の運動量が150分未満のグループでも33%、それぞれ再入院のリスクが低下していました。

解説

研究者は「今回の結果から、運動習慣によって入院時のストレスが緩和されると考えられる」と述べています。

COPD患者の運動に関しては、2013年に "American Thoracic Society(米国胸部学会)" と "European Respiratory Society(欧州呼吸器学会)" が共同声明において「肺のリハビリに運動を取り入れることで、COPD患者の生活の質(QOL)が改善することが示されている」と述べています。

両学会によると、週に3~5回運動するのがCOPD症状の緩和・身体機能の改善・生活の質の向上に有益であると考えられます。