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慢性閉塞性肺疾患で鬱症状のリスクが増加する患者のタイプ

(2013年5月) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者では鬱症状のリスクが増加しますが、アルゼンチンで行われた研究によると、COPD患者が女性である場合、および相当な息切れの症状がある場合に、鬱症状が出るリスクが最大になります。

今回の研究では、性別、生活習慣、COPDの重症度、息切れ、全体的なQOL(生活の質)が COPD患者における鬱症状の発生率に関係しているか否かを調べました。

この研究で対象となったのは COPDの患者113人で、これらの患者たちは過去30日間において COPDの症状が悪化していませんでした。

このような患者たち対して、肺機能、息切れの程度、およびBMI などの身体的特徴を調べました。

症度の判定には Beck Depression Inventory を用い、QOL の評価には Saint George's Respiratory Questionnaire(SGRQ)を用いました。 加えて、喫煙や運動量などの生活習慣や鬱病の家族歴などの要因も調べました。 週に150分以上の運動をしている患者を、運動量が十分であるとみなしました。 週に150分以上というのは、米国心臓協会が健康を維持するのに必要であるとして推奨している運動量です。

このような調査の結果、以下が明らかになりました:

  • COPDの重症度も喫煙習慣も、COPD患者の鬱症状と関係が無かった。 鬱症状の発症リスクも重症度も、COPDの重症度や喫煙習慣とのあいだに関連が見られなかった。

  • 女性の COPD患者、および息切れが顕著な患者において鬱症状のリスクが有意に増加していた。

  • 鬱症状の存在と、その重症度が COPD患者の QOL に直接的な影響を及ぼしていた。

  • 運動量の多い COPD患者では鬱症状になるリスクが減少していた。 つまり、鬱症状の対策としては運動が有効ということです。 参考記事: うつ病者向け運動ガイド
鬱病の症状
  1. 強いうつ気分
    主に午前中に憂鬱な気分になり、「希望がない」と感じる。

  2. 興味や喜びの喪失
    これまで楽しんでいた趣味や活動への興味が失せる。

  3. 食欲の異常
    食欲が無さ過ぎるか、有り過ぎる。 食欲が無いケースでは、食事を砂を噛むように味気無いものに感じる。

  4. 睡眠障害
    不眠、あるいは逆に眠り過ぎ。午前三時ごろに目が覚めてしまう不眠症は、特に鬱病に特徴的。

  5. 精神運動の障害(制止または焦燥)
    身体の動きが遅くなる、口数が少なくなる、声が小さくなる(制止)。 あるいは逆に、イライラして足踏みをする、落ち着きなく身体を動かす(焦燥)。

  6. 疲れやすさ、気力の減退
    気力が低下して、体が重くなり、何をするのもおっくうに。

  7. 自責の念にかられる
    大した根拠もなく自分を責めたり、過去の些細な出来事を思い出しては悩んだりするように。

  8. 思考力や集中力の低下
    注意力散漫、集中力低下、決断力低下。 中高齢者の場合は痴呆と間違われることも。

  9. 死への思い
    憂鬱な気分が辛いので死んだほうがマシだと考える。 気分がドン底のときよりも、少し気分が良くなったときに自殺をする人が多いのは、ドン底気分では自殺をする気力も湧かないから。
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