運動習慣のあるCOPD患者は入院したときの死亡リスクが低い

(2016年3月) "ERJ Open Research" に掲載された研究で、日頃から中~高強度の運動をしている慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者は、COPDで入院した後に死亡するリスクが顕著に下がるという結果になりました。

COPDと入院

COPDの患者が入院するのは、症状が急性的に悪化したときです。 入院することになったCOPD患者は高確率で、再入院することになったり死亡したりします。 それだけでなく、COPDがひどく悪化することによる入院はCOPDが関連する医療費の最大70%を占めます。

研究の方法

COPDのために1年間入院していた米国人 2,370人の医療記録を用いて、運動量と入院後の12ヶ月間における総死亡率(死因を問わない死亡率)との関係を調べました。

結果

(入院前に)運動量が多かったグループは運動をしていなかったグループに比べて、COPDによる入院後の12ヶ月間における死亡リスクが47%低いという結果でした。 運動量が不十分なグループであっても、運動をしていないグループに比べると死亡リスクが28%低くなっていました。

コメント
研究者は次のように述べています:
「COPD患者に運動が有益であることは知られており、今回の研究でも入院後に死亡するリスクが運動により低下する可能性が確認されました。 今回の研究ではさらに、高リスクの患者を特定する上でCOPD患者に運動量を尋ねるのが有効であることも示されました。」