COPD患者の鬱症状はCOPDによる炎症のある人に多い

(2013年5月) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、鬱症状が珍しくありません参考記事: 慢性閉塞性肺疾患で鬱症状のリスクが増加する患者のタイプが、ピッツバーグ大学の研究によると、この鬱症状とCOPDによる全身性炎症との間に関連が見られます。

研究グループは、炎症のバイオマーカーであるインターロイキン-6(IL-6)の量と鬱症状の間に強い関係のあることを明らかにしました。 IL-6 の量は、気道閉塞の重症度とは無関係です(なので、気道閉塞が重症だから鬱症状があるというわけではありません)。

研究の方法

この研究ではタバコが原因でCOPDになった患者450人(男性235人、女性215人)を調査しました。 このうち鬱症状があったのは、男性では37人、女性では49人でした。

患者たちを対象に、鬱症状に関するアンケート(BDI)・呼吸器に関するアンケート(SGRQ)・息切れに関するアンケート(UCSD SOBQ)と、肺活量測定およびコンピュータ断層撮影装置(MDCT)による胸部検査を実施しました。

結果
鬱症状と以下の臨床的・生物学的変数との間に関係が見られました:
  • 1秒間の最大呼気量を計測する努力呼気肺活量(FEV1)
  • 性別
  • IL-6
  • SGRQの合計スコア
  • UCSD SOBQの合計スコア
  • 視認による肺気腫(visual emphysema)のスコア
  • 現在の喫煙習慣
これらのうち鬱症状との関係が最も強く見られたのは FEV1 で、その次が性別(女性)、喫煙習慣、IL-6(炎症の存在)の増加でした。