身体活動量が多いCOPD患者は鬱や不安が少し生じにくい

(2016年9月) "ERS International congress 2016" で発表されたチューリッヒ大学などの研究によると、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者は身体活動量を増やすことによって不安症と鬱病のリスクを減らせる可能性があります。

COPD患者は精神面に問題が生じることが多いことが知られており、鬱病や不安症の罹患率が世間全般では10%未満であるのに対して、COPD患者では40%ほどにもなります。

研究の方法

スイスまたはオランダに住むCOPD患者409人を5年間追跡調査したデータを分析しました。 患者たちには追跡期間中に、心血管疾患・神経疾患・ガン・感染症などの病気にかかったかどうかを報告してもらったほか、不安症と鬱病の有無を診断するアンケートに回答してもらいました。 身体活動量は追跡期間の最初と最後に調べました。

結果
追跡開始時点で身体活動量が多かった患者は、5年間のうちに不安症を発症するリスクが11%、鬱病になるリスクが15%少なくなっていました。 心血管疾患・神経疾患・ガン・感染症などの病気のリスクと身体活動量とのあいだには関係が見られませんでした。