夏には慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状が出やすい?

(2014年5月) "2014 American Thoracic Society International Conference" で発表されたジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、夏には慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状が出やすくなると考えられます。

研究の方法

この研究では、過去に喫煙していたCOPD患者84人(COPDの程度は中~重症)を対象に、室内および戸外の気温、COPDの症状(息切れ・咳・痰)、肺機能および緊急吸入薬の必要性を3週間×2回(3ヶ月間の空白期間を設けた)にわたって毎日調査しました。

今回の研究においては、ボルチモア市(ジョンズ・ホプキンス大学の所在地)の気温が32℃を超える期間を「温暖期」とみなしました。 この温暖期の日数はのべ602日で、温暖期における COPD 患者たちの外出率は48%でした。

結果
データを分析した結果、温暖期(*)の室内では緊急吸入薬の必要性とCOPDの症状が増加し、肺機能が落ちていました。 また、温暖期(*)に戸外でしばらく過ごしたときには、COPDの症状は増加していましたが、緊急吸入薬の必要性や肺機能には変化が見られませんでした。 高気温によるCOPDへの影響は、大気汚染濃度を考慮しても消滅しませんでした。
(*) 原文では「気温が増加したとき」。