自撮り写真をネット上で大量に公開する人には犯罪者的な傾向がある

(2015年1月) "Personality and Individual Differences" 誌に掲載されたオハイオ州立大学の研究で、フェイスブックやインスタグラムなどのソーシャル・メディアにセルフィー(*)を大量に掲載する男性はナルシシズム(*)と精神病質(*)の傾向が強く、セルフィーを掲載する前に画像を修正することが多い男性はナルシシズムと自己擬物化(*)の傾向が強いというという結果になっています。

(*) 後述。

ただし、今回の研究においてナルシシズムや精神病質の傾向が最も強かった人でも、正常範囲内のスコアでした。

この研究では、18~40才の男性800人を対象にオンライン調査を行いました。 調査では、ソーシャルメディアにセルフィーを掲載するときのパターンを尋ねたほか、反社会的行動と自己疑物化の程度を測定するためのアンケートを実施しました。

今回の研究は男性のみを対象に行われましたが、研究グループは現在、女性を対象に同様の研究を進めており、その研究によると女性でも男性と同じような傾向が見られます。 ただし男性に比べて女性の方が、自己疑物化の影響が大きく見られます。

言葉の説明

セルフィー
主にスマートホンなどで自分で自分の写真を撮ること(自撮り)。 あるいは、そうして撮った写真(自撮り写真)のこと。

ナルシシズム
たった1つの質問でナルシスト度を判定」によると、虚栄心、自己顕示、他人の利用、権威、優越感、自己完結、特権意識などがナルシシズムの特徴。 「ナルシズム」と表記されることもある。

精神病質
精神病質(サイコパス)とは人格障害の一種で、嘘をつく、他人を利用する、衝動性、傍若無人、傲慢、浮気症、自制心が無い、他人の視点に立てない、反省しないなどが特徴。 暴力事件などの犯罪行為を犯すことが多い。

自己擬物化
自己擬物化(self-objectification)の傾向が強い人は、自分の価値を評価するときに(例えば強さや賢さよりも)容姿を重視する。 自己擬物化の傾向が強すぎる女性は抑鬱や拒食症になりやすい。