極端なダイエットで胆石のリスクが増加

(2013年6月) "International Journal of Obesity" に掲載されたカロリンスカ研究所(スェーデン)の研究によると、カロリー摂取量を極端に低く抑えるダイエットをしている人は、カロリー摂取量を適度に抑えるダイエットの人に比べて、胆石のリスクが増加します。

研究の方法

6,640人のダイエット者を2つのグループに分けて、一方にはカロリー摂取量を極限にまで減らすダイエット(以下「極限ダイエット」)を、そして、もう一方のグループには普通の低カロリーダイエット(以下「普通のダイエット」)を行ってもらいました。

極限ダイエットの内容は、6~10週間にわたって500 kcal/1日の液状食のみ(水は別途に飲んでいたと思います)を摂取し、その後徐々に通常の食事に戻していく(合計でたぶん3ヶ月間になる)というものでした。 その後、9ヶ月間にわたって健康的な食事と運動で体重を管理しました。

一方、普通のダイエットのグループは、3ヶ月にわたって 1,200~1,500 kcal/日を摂取したのち、極限ダイエットのグループと同様に9ヶ月間のあいだ健康的な食事と運動のプログラムを実行しました。

結果

両グループがそれぞれのメニューでダイエットを開始してから3ヵ月後、極限ダイエットのグループでは30ポンド(約13キロ)、普通のダイエットのグループでは17ポンド(約7.5キロ)、それぞれ体重が落ちていました。

最終的(12ヵ月後)な体重減少量は、極限ダイエットのグループでは24.5ポンド(約11キロ)、普通のダイエットのグループでは18ポンド(約8キロ)でした。

極限ダイエットのグループでは、48人が病院で胆石の治療を受けました。 一方、普通のダイエットのグループでは、この人数は16人でした。

解説

極限ダイエットで胆石のリスクが増加する原因は明らかではありませんが、研究グループは、極端なカロリー制限によって体重が短期間のうちに減るために、①胆汁に含まれる塩分とコレステロールが減少したり、②胆嚢が空になったりするのではないかと推測しています。 これらはいずれも、胆石の原因となり得ます。

ダイエットを頑張り過ぎても長期的には大差ない
カロリー摂取量の抑え方が極端であっても、そこそこであっても、長い目で見れば体重の減少量にあまり違いはありません。 摂取カロリーを極度に制限するほうがダイエットのペースは速いけれども、最終的には摂取カロリーをほどほどに抑えた場合と同じ体重に行き着きます。