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キャベツやブロッコリーなどアブラナ科の野菜に炎症を抑える効果

(2014年3月) "Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics" に掲載された米国の研究によると、アブラナ科の野菜を食べることによって炎症を減らせる可能性があります。 アブラナ科の野菜は、キャベツや、ブロッコリー、芽キャベツ、カリフラワー、ケール、白菜、チンゲン菜などです。

研究の方法

この研究では、概ね健康な中国人女性 1,005人(平均年齢58才)を対象にまず、食事に関するアンケートを実施して、アブラナ科野菜の摂取量に応じて女性たちを5つのグループに分けました。 次に、女性たちの血液サンプルを検査して、3種類の炎症マーカー(TNF-a、IL-1b、IL-6)の血中量を測定しました。

結果

その結果、アブラナ科野菜の摂取量が最も多いグループでは3種類の炎症マーカーの血中量が最低であり、アブラナ科野菜の摂取量が最も少ないグループと比べて、TNF-a が13%、IL-1b が18%、そして IL-6 が25%少なくなっていました。

アブラナ科野菜の摂取量は、摂取量が最も少ないグループで1日あたり半カップ程度、最も多いグループで1.5カップ程度でした。 データ全体でのアブラナ科野菜摂取量の中央値(該当人数が最も多い水準)は、1日あたり1カップより少し少ない程度でした。

(アブラナ科野菜に限定しない)野菜全体の摂取量と炎症マーカーとでも同様の逆相関関係が見られましたが、アブラナ科野菜を除いた野菜群ではこのような逆相関関係は見られませんでした。

補足情報

アブラナ科野菜は心臓病やガンなどの成人病の予防に有効であると言われていますが、心臓病に炎症が関与している(逆に、心臓病によって炎症がひどくなることも知られています)ことから、そのようなアブラナ科野菜の健康効果が少なくとも部分的には、アブラナ科野菜の持つ抗炎症作用によるものであると考えられます。

これまでに行われた複数の動物実験でも、アブラナ科の野菜に炎症を抑える効果のあることが示されています。

研究者のコメント
研究者は次のように慎重論を唱えています:
「アブラナ科の野菜は炎症を抑えることによって健康増進に寄与すると思われますが、今回の結果だけでは(データが不十分なので)アブラナ科野菜の摂取量を増やすことを推奨するわけにはゆきません」
ただし本音ではやっぱり、アブラナ科の野菜を推奨したいようです:

「しかしながら、アブラナ科の野菜にはカルシウムや鉄分も豊富に含まれています。 特にカルシウム源としては優秀で、牛乳由来のカルシウムの吸収率が30%でしかないのに対して、芽キャベツ由来のカルシウムの吸収率は60%ほどにもなります。 鉄分にしても、アブラナ科の野菜には吸収しやすい形態で鉄が含まれています。 タンパク質も少しありますし。

アブラナ科の野菜はね、生よりも加熱調理して食べると良いんですよ。 その方が消化しやすくなります。 ニンジンとセロリは生。 でも、ブロッコリーやカリフラワーは加熱調理して食べる。 これが原則です」