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クルクミンにピロリ菌による胃炎を予防する効果?

(2015年1月) "Nutrients" 誌に掲載されたポルトガルの研究チームが行ったマウス実験で、クルクミン(香辛料ターメリックの成分)にピロリ菌(H. pylori)による胃炎を防ぐ作用があるという結果になりました。 ピロリ菌感染による胃炎は胃ガンの原因になることがあります。

マウス実験では、38匹のマウスを次の3つのグループに分けて数ヶ月間にわたって比較しました:

  1. ピロリ菌に感染させた14匹。
  2. ピロリ菌に感染させたうえでクルクミンを投与した14匹。
  3. 何もしなかった10匹。
クルクミンの投与量は、体重1キロあたり500mgを週に3回というものでした。

その結果、実験開始から6週間目および18週間目の時点の両方において、1のグループでは42%に胃炎が生じていましたが、2のグループには胃炎が生じたマウスが一匹もいませんでした。

また、ピロリ菌への感染によって、炎症性サイトカイン・Toll様受容体・ケモカイン・MyD88 の発現量が増加していましたが、クルクミンの投与により減少しました。

研究チームは今回の結果に基づき、ピロリ菌感染による胃炎の予防にクルクミンを利用できる可能性があるとしています。