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「青銭柳」のお茶が糖尿病患者のβ細胞を応援してくれる?

(2017年8月) "Scientific Reports" に掲載された香港浸会大学の研究によると、青銭柳(学名: Cyclocarya paliurus)という植物の葉のお茶にβ細胞のアポトーシス(細胞死)を防いでβ細胞を温存する効果が期待できるかもしれません。

青銭柳について

青銭柳(セイセンリュウ)は、甘みのあるお茶として古来より中国で親しまれており、肥満や糖尿病の改善に効果があるとされています。 しかし、青銭柳のお茶を飲んで血糖値が改善されるメカニズムはこれまで不明でした。

青銭柳は日本でも Amazon などのネット通販でも比較的リーズナブルな価格で入手できます。

研究の概要

STZという薬物を用いて糖尿病を引き起こした挙句の果てに高脂肪食を与えられているマウスに青銭柳の葉の抽出物を5週間にわたり経口投与したところ、体重・食事量・血糖値が低下し、インスリン値が高くなり、インスリンを分泌するβ細胞の数が増加しました。

さらに生体外実験や生体内実験で、青銭柳の葉の抽出物によりβ細胞のアポトーシスが阻害されることも示されました。 この阻害効果は以下により生じます:
  • カスパーゼ8、カスパーゼ9、およびカスパーゼ3の切断産物の発現の抑制
  • Bax/Bcl-2比の抑制
  • p38、ERK、およびJNKリン酸化の発現低下
  • Aktリン酸化の発現上昇

おまけに、青銭柳の葉の抽出物により糖尿病マウスの脂肪肝・腎障害・心肥大まで改善されました。

用量反応関係

青銭柳の葉の抽出物の投与量が多いほど、体重減少やβ細胞のアポトーシス阻害などの効果も大きくなっていました。