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高脂肪の食事により腸内細菌のバランスが乱れる。 だが、それがいい!?

(2017年3月) 不健康な食生活を送っていると腸内細菌のバランスに異変が生じます。 この異変はこれまで健康にとって有害であると考えられてきましたが、"Molecular Systems Biology" に掲載されたINSERM(フランス)などの研究によると、そうではないかもしれません。

マウス実験により、腸内細菌バランスの異変が肝臓における代謝に有益な作用をもたらし代謝疾患(*)から体を守ってくれる可能性が示されたのです。
(*) 肥満・糖尿病・メタボリック・シンドロームなど。
実験の概要
高脂肪のエサを与えられて腸内細菌のバランスが崩れているマウスの腸内細菌を、普通のエサを与えられている健康なマウスに移植したところ、肝臓で生産されるブドウ糖の量が増えるどころか減少しました。 遺伝子が原因で肥満しているマウスの腸内細菌を移植しても同様の結果となりました。
肝臓で生産されるブドウ糖の量が増えると、代謝疾患のリスクが増加します。 高脂肪の食事をすると肝臓で生産されるブドウ糖の量が増えます。

さらに、この健康なマウスに高脂肪のエサを与えたところ、普通なら太るはずのマウスが太りませんでした。 脂肪組織中の脂肪細胞が小さくなり、血中の遊離脂肪酸が増加していました。

結論
高脂肪食が引き起こす腸内細菌バランスの異変は、体にとって有害であるとは限りません。 腸管バリアが損なわれておらず免疫系が正常に機能している限りは、腸内細菌バランスの乱れが不健康な食生活が代謝に及ぼす影響から体を守ってくれるのかもしれません。