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昼寝の習慣がある中高齢者は早死にしがち

(2014年4月) "American Journal of Epidemiology" に掲載されたケンブリッジ大学の研究で、昼寝の習慣がある中高齢者では早死にするリスクが増加するという結果になりました。

研究の方法

1998~2000年にかけて、英国(昼寝をするという文化的な習慣は無い)に住む40~79才の男女1万6千人を対象に昼寝習慣に関するアンケートを実施し、その後13年間にわたって追跡調査を行いました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 毎日1時間未満の昼寝をしていたグループでは13年間のうちに早死にするリスクが、昼寝の習慣が無いグループに比べて14%増加していた。
  • 毎日1時間以上の昼寝をしていたグループでは13年間のうちに早死にするリスクが、昼寝の習慣が無いグループに比べて32%増加していた。
  • 昼寝習慣と早死にの関係は比較的若い人に顕著で、40~65才の層だけに限ってデータを見ると、1時間以上昼寝をする習慣があるグループでは13年間のうちに早死にするリスクが(昼寝の習慣が無いグループに比べて)2倍近くになっていた(100%近く増加していた)。
  • 昼寝の習慣があるグループでは、呼吸器疾患が原因で早死にするリスクが特に増加していた。

年齢・性別・BMI・喫煙習慣・運動習慣・病歴(糖尿病や、ガン、喘息など)の有無を考慮しても、昼寝と早死にリスクの関係は依然として存在しました。

解説

昼寝習慣のある人で早死にのリスクが増加する理由は不明です。 昼寝自体が早死にの原因になっているとは限りません。 例えば、睡眠時無呼吸症などの持病のせいで昼寝をする人が多いために昼寝習慣のある人に早死にする人が多い(持病が早死にの原因になっている)のかもしれません。

したがって、昼寝の習慣のある人がその習慣を止めても、早死にのリスクが必ず減るとは言えません。 研究者は、昼寝習慣を止めることで早死にリスクを下げようとするのではなく、昼寝習慣を健康状態の判断材料として用いることを考えています。 特に65才未満の若い人の健康状態や、呼吸器系疾患のリスク判定の材料として有効である可能性があります。

過去の複数の研究では、30分未満の昼寝が(記憶力や疲労回復に)有益であることが示されています。