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日常的な精神的ストレスでは心房細動のリスクは増加しない

(2017年6月) 心房細動(*)のリスク要因の1つとして精神的ストレスが挙げられていますが、"American Heart Journal" に掲載されたオーフス大学(デンマーク)に掲載された研究によると、日常的な精神的ストレスでは心房細動のリスクは増加しないようです。
(*) 不整脈の一種。 症状は、動悸・息切れ・疲れやすさ・めまいなど。

研究チームの以前の研究では、深刻な出来事により強い精神的ストレスを感じたときに心房細動のリスクが増加することが示されていますが、今回の研究では普段の生活で感じる日常的なストレスと心房細動のリスクとの間に関係は見られないという結果になりました。

研究の方法

デンマークに住む男女11万人超を対象に、生活の状況や精神的なストレス(*)に関するアンケート調査を行ったのち、平均3.7年間にわたり心房細動の発症状況を追跡調査しました。
(*) 過去1ヶ月間のうちに、イライラしたり神経質になったりする、気が動転する、自分が力不足だと感じる、物事が思うように行かない、処理できない問題が積み重なるなどストレスを感じさせる事態が、どれくらい頻繁に発生したかを尋ねた。

結果

追跡期間中に2千人超が初めて心房細動になりました。

精神的ストレスの程度に応じてデータを5つのグループに分けたなかで、精神的ストレスが最も激しかったグループは最も軽微だったグループに比べて、心房細動になるリスクが28%高くなっていました。

ところが、健康状態・社会経済的状態(収入・職業・学歴など)・生活習慣といった要因を考慮して分析すると、精神的ストレスの程度と心房細動のリスクとの関係が完全に消滅してしまいました。 ストレスが激しいグループと軽微なグループとの間で、心房細動のリスクに全く差が見られなくなったのです。
ただし、これまでに複数の研究で、日常的なものであっても精神的ストレスが強い人は心臓発作や脳卒中になりやすいことが示されています。
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