日焼け止めを日常的に使用すると肌の老化が鈍化する

(2013年6月) "Annals of Internal Medicine" に掲載されたオーストラリアの研究によると、毎日のように日焼け止めクリームを使用することで、肌の老化を鈍化させることができます。

わずかな日光でも肌にダメージ

紫外線によるシワなどの肌の老化は紫外線により促進されますが、この老化プロセスの原因となるダメージは日光に当たるたびに密やかに蓄積されてゆきます。 例えば昼食後のちょっとした散歩とか、学校や会社の休み時間に少し外の空気を吸う、犬の散歩をするなどで太陽の光に少しさらされるだけでも確実に肌にとってダメージになるのです。

皮膚科専門医たちは以前から、特に手や顔、女性の首や胸元などには1年を通して日焼け止めを使用するようにと訴えてきましたが、実行する人はあまりいませんでした。

研究の方法

55歳未満の人たち900人を、日焼け止めを毎日使うグループと、(海やプールやアウトドアなどで)必要と感じた場合にのみ使うグループに分かれてもらい、4年半後に手の甲の型を取って小ジワやシワを計測し、両グループで比較しました。

結果

海やプールで使うだけでなく日常的に日焼け止めを使うと良いという結果でした。

日焼け止めを毎日使うグループの人でも(日焼け止めを塗るのが面倒なので)塗らない日はありました。 それでもこちらのグループの人たちは、日常的に(週に3~4日)日焼け止めを使用することで、特別な機会にしか日焼け止めを使わないグループに比べて24%も肌の老化が減少していました。

そして、この肌の老化減少効果は若い人だけでなく中年の人にも見られました。

βカロチンなどの服用は肌の老化に効果なし

この研究ではさらに、βカロチンなどの栄養素の肌の老化に対する効果も調べましたが、効果があるというエビデンスは見られませんでした。

コメント
研究者は次のように述べています:
「日常的に日焼け止めを使うようにしてしばらく経てば、他人にもわかるほどに肌が綺麗になることでしょう。 日焼け止めを使い始めるのに遅すぎるということはありません。」

カリフォルニア大学の教授も 「日焼け止めの日常的な使用には、疑問の余地なく肌を保護する効果があります」と述べています。

注意点

日焼け止めも完全に紫外線を防いではくれない参考記事: UVカット製品におけるSPFの本当の意味ので、日焼け止めを付けていても紫外線を全く気にしなくて良いわけではありません。 紫外線が強くなる午前10時~午後4時まではなるべく外出をさけ、帽子や日傘、サングラスなどで出来るだけ太陽の光を避けましょう。

その一方で、紫外線をほぼ完全にシャットアウトしてしまうと今度は、皮膚に紫外線が当たることで体内で作られるビタミンDの不足が問題になってきます。 日焼け止めを日常的に使用する場合には、ビタミンDのサプリメントの服用を検討しましょう。