乳製品は2型糖尿病のリスクに影響しない

(2016年10月) 2型糖尿病の発症リスクと乳製品との関係を調べたこれまでの研究には、乳製品が有益だとするものと有害であるとするものの両方が存在しますが、"Nutrition, Metabolism & Cardiovascular Diseases" 誌に掲載されたヴァーヘニンゲン大学(オランダ)の研究で、乳製品の摂取量と2型糖尿病の発症リスクとは無関係であるという結果になりました。

研究の方法
"Rotterdam Study" と呼ばれるコホートに参加している55才以上のオランダ人男女のデータ(*)を用いて、乳製品(†)摂取量と糖尿病発症リスクとの関係を調べました。

(*) "Rotterdam Study" の参加者は1万5千人ほどですが、そのうちの何人分のデータが今回の研究に利用されたのかは不明です。

(†) 発酵・非発酵の全脂肪・低脂肪・無脂肪の乳製品。 つまり、全脂肪・低脂肪・無脂肪の牛乳・ヨーグルト・チーズといった乳製品すべて含むのでしょう。

データの分析においては、年齢・性別・飲酒量・喫煙習慣・教育水準・身体活動量・BMI・カロリー摂取量・肉/魚の摂取量といった要因を考慮しました。

結果

2型糖尿病の発症リスクと乳製品の摂取量との間に関係は見られませんでした。 全脂肪・低脂肪・無脂肪の乳製品に分けて分析しても、発酵乳製品と非発酵乳製品に分けて分析しても、乳製品の種類別に分析しても、2型糖尿病の発症リスクとの間に関係が見られませんでした。

平均で9.5年間の追跡期間中に発生した2型糖尿病の症例数は393件でした。 乳製品の平均摂取量は1日あたり398gでした。