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乳製品の摂取量が多い人は死亡リスクや心臓病/脳卒中のリスクが低い

(2018年9月) "The Lancet" に掲載されたマックマスター大学などによる研究で、乳製品の摂取量が多い人は死亡リスクや心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクが低いという結果になりました。
Mahshid Dehghan et al. "Association of dairy intake with cardiovascular disease and mortality in 21 countries from five continents (PURE): a prospective cohort study"

研究の方法

21ヶ国に住む35~70才の男女13万6千人超を対象に、アンケート調査で乳製品(牛乳|ヨーグルト|チーズ)の摂取量などを調べたのち平均9.1年間にわたり心血管イベント(心筋梗塞・脳卒中・心不全またはこれらによる死亡)の発生状況や生存状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に 6,796人が死亡し、5,855件の心血管イベントが発生しました。

乳製品を摂る習慣がない場合に比べて、乳製品を毎日2食分(1)を超えて摂る習慣がある場合には、死亡リスク(死因を問わない)が17%および心血管疾患(2)になるリスクが22%低下していました。

(1) プレスリリースによると一食分は、牛乳とヨーグルトは244g、チーズは15g、バターは5g。

(2) 「心血管イベント」となっておらず、心血管疾患で死亡するリスクが別途に記載(23%のリスク低下だが、95% CI: 0.58~1.01)されているので、おそらく「心筋梗塞・脳卒中・心不全」のみを指し「心筋梗塞・脳卒中・心不全による死亡」は含まない。

心血管疾患の種類別

心血管疾患のうちの脳卒中に限ると34%のリスク低下でした。 乳製品摂取量と心筋梗塞になるリスクとの間には関係が見られませんでした。 心不全に限った結果に関しては論文要旨に記述がありません。

乳製品の種類別

乳製品の種類別に分析すると、ヨーグルトを毎日1食分を超えて食べる習慣がある場合には、その習慣がない場合に比べて、心血管イベントが生じたり死亡したりするリスク(トータルのリスク)が14%低下していました。

牛乳でもトータルのリスクが10%の低下でしたが、統計学的な有意性にいささかの問題(ptrend=0.0529)がありました。 チーズバターの摂取量とトータルのリスクとの間にも関係が見られませんでした。 バターに関しては「摂取量が少なかった」と特に記載されています。